「蕎麦一七六(そばいちななろく)」さんは西武池袋線練馬駅西口徒歩2分のお店。店主の高瀬さんは2001年よりここで開業され今年2022年で21年目を迎えました。おしゃれな外観と店先にちょっとした癒し庭がありお客様をお迎えしております。店名の「一七六」の由来は住所の番地が練馬区練馬1-7-6、郵便番号が176〜。当初は夜お酒を出す居酒屋スタイルで考えていましたが、昼に蕎麦をはじめたところその美味しさから評判になりいつの間にか蕎麦がメインの銘店に。
内装はもともとは茨城の古民家を移築しています。元の家屋の持ち主がいらした時には感動して涙したそうです。天井には見事な松材の梁があり、壁には古い竹材も。
奥の小上がりの格子戸や古箪笥など古民家や骨董が好きな人が見ていても飽きない造りでしょう。
巨大な欅造りのカウンターに座った正面には打ち台が置かれ、営業時間内でもタイミングが合えば店主の高瀬さんの蕎麦打ちを間近で見物できます。そのカウンターでいただきました!
せいろ。
歯ごたえがよく甘みのある今の時期は山形産最上早生です。
お昼のおすすめメニュー。
毎日変わる日替わりメニューも充実しています。
↑ランチメニューで人気の「本日のてんぷらせいろ」。本日の天ぷらはキス、しし唐の盛り合わせで、季節により鱧とハゼにも切り替わります。エッジの効いた蕎麦で食感が良く甘みのあるお蕎麦で天ぷらはサクッと軽い衣でした(税込み1,155円)。
↑次に注文した「ミニ天丼とせいろ」のセットで写真でもわかるようにミニ天丼というサイズではなく食べてお腹一杯になる満足の量でした。ほとんどのお客様がこのセットだそうです(税込み1,815円)。
夜のメニューその壱
↑「鴨南ばん」透き通った汁が食欲をそそります。湯気が立ち上る美しい瞬間をi-Phoneで。そば太郎は実はみつ葉が大好物なのですがこのくるっと回したみつ葉の結び具合に感動しました。フランス産の鴨の旨味がギュッと濃縮され絶妙な焼き加減、ホロホロした鴨つくねも美味、ネギの甘みもたまりません。お蕎麦の食感はしっかり保たれ、何よりかけ汁の風味が更に食欲をそそります(税込み1,760円)。
↑新玉ねぎの天ぷら。玉ねぎがサクサクふわふわで甘い。塩はヒマラヤ産。玉ねぎってこんなに美味しかかったんだ!
↑「穴子の白焼き」鮮度が大事な穴子は店内で捌いております。穴子の身はふっくら、詰まった身の歯ごたえもあり、骨はパリパリ!食べた瞬間からお酒が飲みたくなってしまいますね(税込み1,100円)。
夜のメニューその弐。「お蕎麦屋さんで粋にお酒を楽しむ」という空間をお客様に提供されております。
↑「小海老とみつ葉の大和いも包み」すりおろした大和いもと海老のプリプリ感が絶妙でした(税込み770円)。
↑「鴨わさ」湯どうしした鴨の上に刻み海苔、白髪ねぎ、三つ葉がそえられております。出された料理全てに添えられた美味しい山葵にも感激しています。鴨の柔らかさに思わずうなずく逸品でした(税込み770円)。
お酒のメニュー
20年以上前のそば太郎看板も大切に保管されていました。この赤いそば太郎は僕のおじきです。
おつゆの出汁(だし)、現在ではなかなか自身で節を削るお店も少なくなりましたが、創業当時から変わらず本節のみを使う分だけ毎回削っております。
水1リットルに対して鰹節80グラムを使用します。一般的な日本料理では4〜60グラムとのことなのでしっかりしたコクのあるだしがとれるのだと思います。
↑そば包丁のロープ巻柄は定期的に巻き直しているそう、研ぎもご自分でされていて道具への愛情も感じました。
店主の一言
常に美味しい物を提供したいと日々考え、まずは自分で納得した上質な素材を使うこと。お店の利益はその次。たくさんのお客様が来てくれれば本望です。
閉店のお知らせ
平素よりそば176を御利用いただきありがとうございます。誠に勝手ながら、当店は令和6年2月27日をもちまして、閉店する事になりました。開店以来の御愛顧、誠にありがとうございました。
そば太郎の感想文
店主の高瀬さんのお客様を大切にする心から、店内、ホール、全て手作りで提供される料理の数々へと伝わっている事が感じられ、そこにはおもてなしが溢れておりました。多くの常連さんに支えられ、お一人様、家族連れ、カップルまで幅広い客層の方々から愛されるお店でした。
店名 | 蕎麦一七六(そばいちななろく) |
---|---|
住所で探す | 東京都練馬区練馬1-7-6 グランコンフォート練馬 1F [GoogleMAPを開く] |
電話をかける | |
営業時間 | 11:30~15:00/17:30~23:00 |
定休日 | 水曜日 |
営業形態 | 店内 |
※新型コロナウイルス感染拡大等により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。